赤川次郎 小学館
文楽について、長年見続けてきた著者が綴ったエッセイ集。 人形遣い・義太夫・三味線という文楽の3大要素の魅力や芸の味わい方、人気演目の梗概や作家としての深い作品解釈、時には観客視点による文楽界への苦言まで自由に多角的に語られる。 舞台通の著者ならではだが、歌舞伎やオペラなど他の様々な舞台芸術を引き比べて分析することで、文楽の持つ独特の魅力がくっきりと浮び上がっているのも、本書の特長の一つである。 巻末には、人形遣い・桐竹勘十郎氏との対談も収録。
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