赤川次郎 ハルキ・ノベルス
伊原ユリ、四十一歳。夫は目下入院中。 中一の娘を抱え、人材派遣会社に勤めている。
しかしそれは表の顔。 実はユリはポメラニア共和国の女スパイ。 情報収集が彼女の裏の仕事なのだ。
だが、ある日突然、共和国が消滅してしまう。 ユリはその衝撃にもめげず、河本青年を従え、仕事先に向うが、途中、駅のホームで、不意に後ろから突き飛ばされた。 誰かが私を殺そうとしている…。
ユーモアミステリーの傑作長篇。
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