赤川次郎 角川文庫
一度しかない十六歳の夏、私とママは再び海辺の別荘にやってきた。
そう、三年前にあの「事件」が起こった場所だ。 ママも私も事件のことは口に出さず、毎日が穏やかに過ぎてゆく。
ところが一週間後、新たな殺人事件が発生。 私とそっくりの服を着た少女が目の前で殺されたのだ。
そして次々と届けられる奇怪なメッセージ。 誰かが私の命を狙っている…。
『殺人よ、こんにちは』から三年、過去の秘密を胸に抱き、ユキがあの海辺に帰ってきた。 大人への階段を登り始めたユキを再び駆け抜ける、切なく輝く夏の嵐。
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