「七つの危険な真実」
あの時まで気づきもしなかった、友達や先生や家族に、別の顔があることを…。
中学生の少女が真実に目覚める瞬間を切り取った、赤川次郎による珠玉の書き下ろし小説「透き通った一日」をはじめ、当代ミステリ界の名手七人が、愛と憎しみ、罪と赦しの間でたゆたう人間の心の転機を、鮮やかな筆致で描き出す。
人権団体アムネスティへの賛同もこめた、文庫オリジナル・アンソロジー。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
赤川 次郎
1948年福岡県生まれ。桐朋高校卒。ユーモア・ミステリからサスペンス小説、恋愛小説まで幅広く活躍
阿刀田 高
1935年東京生まれ。洗練されたブラック・ユーモアと奇妙な味わいに富む短編小説の名手。エッセイも人気
北村 薫
1949年埼玉県生まれ。覆面作家として’89年にデビュー。ミステリ小説の他、評論やアンソロジーでも活躍
夏樹 静子
東京生まれ。繊細な心理描写と社会性に富む作風が特徴。欧米での出版も志し、海外でも文学賞を受けた
乃南 アサ
1960年東京生まれ。日常に立脚した人物造形と巧みな心理描写を駆使した作品を、エネルギッシュに放つ