仲よし三人組の看護婦、山形久江、野々村和子、有坂千寿がヨーロッパ旅行に出かけた。
ローレライの岩で有名なライン下りの船中で、心臓発作を起こした日本人の初老の紳士を助けた。
お返しにとチェスの駒がついたキーホルダーをもらったが、お礼を言おうと下船時に捜したが見当たらなかった。
日本へ帰り、その紳士が、ヨーロッパで行方不明になったと大騒ぎされている西洋史の権威T大教授であることを知り、研究室へ連絡した。
助手が病院へ飛んできたが、その彼はなんと待合室で何者かに殺された…。
驚くべき事件の背景、青春真っただ中の看護婦トリオが、事件に巻きこまれて、大活躍。
著者お得意の青春ミステリー会心作。