「役者の卵」戸張美里は、友人の代役で夜中の十二時にオーディションを受けた。
そこはマンションの一室で机一つの殺風景な部屋に、五十歳位の男性一人がいる変な雰囲気だった。
合格の結果、ふりあてられた役とは“十二年前に九歳で突然姿を消してしまった金井和恵になりすまして、今は母親の智子が再婚した三浦家を訪ねよ”だった。
和恵こと美里が出現した三浦家は大騒ぎ。
ところが彼女は、車にひかれそうになったり、男に襲われたりして危ない目にあい、理由が分からないでいる時に…。
「十二年目の帰宅」他四篇を収録。
目次
十二年目の帰宅
危険なシンデレラ
疲れた主婦の昼下り
シンデレラの予感
人形の嘆き
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